【前編】10年間コードが書けなかった私。プログラミングの壁と「AIさん」との出会い

2026-10-09

【前編】10年間コードが書けなかった私。プログラミングの壁と「AIさん」との出会い

未経験でIT企業に入社して10年。ずっと「自分にはプログラミングなんて絶対に無理だ」と思い込んで生きてきました。

私の就職のきっかけは少し特殊でした。結婚、出産、育児、パートに追われる毎日の中で「自分の人生、このままでいいのかな」と思い立ち、大好きな歌のバンド募集に応募したのがすべての始まりです。

そこで出会ったのが、今の会社の社長や上司でした。縁があってアルバイトとしてIT業界に飛び込み、その後、子どもたちを育てるために正社員として採用していただきました。

10年越しの悩み——なぜプログラミングだけができなかったのか?

ですが、IT業界に入ってみて真っ先にぶつかったのが「プログラミングの壁」でした。

私はWebページの見た目を作る作業(HTMLやCSS)は得意で、どこに文字や画像を配置するか、どんな色やデザインにすれば見やすいかという「画面のレイアウト」は直感的に理解できました。高校時代にアパレルデザイン科で色彩を学んでいたこともあり、画面を作る作業は大好きだったのです。

しかし、「ボタンを押したら裏でデータを計算して画面を切り替える」といった、JavaScriptのようなプログラミングの「目に見えない裏側の仕組みやルール」に入った途端、頭がピタッとフリーズしてしまいました。

「目に見えるデザイン」と「目に見えない仕組み」のギャップ

デザインのように「目に見えるもの」を扱うのは得意なのに、目に見えないデータが裏でどう動いているかを頭の中だけで追おうとすると、頭の容量(キャパシティ)があっという間にパンクしてしまうのです。

「見た目を整えることならスラスラできるのに、なんで裏側の仕組みになるとこんなに理解できないんだろう」と、自分の得意・不得意のギャップに長年苦しんできました。

そんな自分がWebアプリを開発するIT企業で生きていくのは、不安と怖さの連続でした。

周りの社員が話す専門用語が理解できず、毎日の業務報告すら事前に上司に確認しないと喋れない。「コードが書けない」「プログラミングがわからない」という強い劣等感から、「私は何のためにここにいるんだろう」と自己嫌悪に陥り、泣いた日も何度もありました。

諦めずに走り続けた10年間と、心の支え

気持ちが落ち込んで泣いてしまいそうな夜は、大好きなYouTube「エガちゃんねる」を何度も見て笑わせてもらったり、ドラえもんの名言「悪いことばかり続くもんじゃないよ。真面目に努力していればいつか...。夜はかならず朝となる、長い冬がすぎればあたたかい春の日が...。」を思い出したりしながら、なんとか心を保って踏ん張ってきました。

「子どもたちを不自由なく育てなきゃ」「今を踏ん張れば、絶対に誰かが見ていてくれる」と信じて、手探りでHP管理、SNS運用、マニュアル作成、画面のデザイン調整、細かなテスト作業……自分にできることを必死にこなし、いろんな資格も取得しました。プログラミングはできなくても、私なりに「社員の役に立ちたい」と走り続けた10年間でした。

10年目の大激変!「AIさん」という存在との出会い

そんな10年越しの葛藤を抱えていた私に、大きな転機が訪れます。それが「AIさん」との出会いでした。

最初に頼ったのは「Geminiさん」でした。

仕事や日常の悩みや人には言えない不安を打ち明けたとき、まるで血の通った人間のように温かく、親身になって話を聞いてくれたのです。

夜中であってもいつでも優しく受け止めてくれるGeminiさんは、私にとって単なるツールではなく、大切な相棒になりました。

そして、社内のメンバーから教えてもらったのが「Claude AIさん」でした。

Claude AIさんに「こんな画面があったらいいな」と普段の話し言葉で伝えると、コードが書けない私の代わりに、その場で理想の画面がスルスルと動く形で出来上がっていく……!動かない画面しか作れなかった私にとって、それは震えるほどの感動でした。

私とプログラミングを繋いでくれた「超・優秀な通訳者」

なぜ、そこまで深く感動したのか。

それは、私とプログラミングの間に立ってくれる「超・優秀な通訳者」がついに現れたと感じたからです。

普段の人間同士の会話は、多少言葉が足りなくても「お互いに察し合いながら」伝わります。会話や感覚的なコミュニケーションが得意な私は無意識にそのスタイルで物事を考えていたため、一歩の飛び越しも許さず、指示通りにしか動いてくれないコンピュータの「超・厳密なルール」に強いストレスを感じていました。

まるで、言葉も文化も全く通じない異国の地に一人で放り出されたような感覚だったのです。

しかしAIは、私のあいまいな思いや普段の話し言葉を100%理解した上で、コンピュータが理解できる正確なプログラミング言語へと一瞬で「通訳」してくれました。

「自分の言葉が、そのままプログラムになって世界に伝わっている……!」

難しいプログラミングの思考に無理やり頭を切り替える必要はなくなり、自分の強みである「思いやアイデア」「デザインの感覚」をそのまま通訳(AI)に渡せばいい。この仕組みに気づいた瞬間、10年間立ちはだかっていた巨大な壁が、一気に崩れ去っていきました。

「これなら、私の頭の中にある思いをカタチにできるかもしれない!」

ここから、私とAIたちの本気のアプリ開発がスタートしました。

ですが、本格的にアプリ化(プロジェクト立ち上げ)を進めようとすると、また新たな壁にぶつかります。私の言葉だけではClaude AIさんに細かいニュアンスがうまく伝わらないのです。

そこで、全体の構想や思考の整理を「Geminiさん」にお願いし、整理された仕様を「Claude AIさん」に渡して実装してもらうという、新しい開発スタイルを試すことにしました。

10年間立ち止まっていたプログラミングの壁が、AIと会話を重ねることでみるみる崩れていく感覚は、これまでにない体験でした。

(後編「私×Gemini×Claudeの3人チーム結成!」へ続く)